カラフト伯父さん


先日、カラフト伯父さんを観に行きました。正直作品の内容は簡単にしか調べてなくて、本当にオフィのあらすじくらいで(それすらも勘違いして覚えていたクソっぷり)(土下座)背景にあるのは阪神淡路大震災ということで

雑誌のインタビューで、舞台をするにあたって不安と楽しみが半々だと語っていたし、ましてや関西弁だし、感情むき出しの演技を伊野尾さんがどうこの徹くんを演じるのか凄く楽しみで!!!実際ダークシステムとか、なるようになるさ2に比べると書店ガールの日下くんの演技が断然良いのは素人の自分でもわかるくらい。(偉そうにすいません…!)先に書いちゃうけど成長していく姿がこんなに感じられて見てる側として凄く楽しい!最高!!!


そんな感じでワクワクしながら席に着いて、奇跡的な席にまず生唾のみながら開演を待ちました。


以下は舞台観覧ド素人で作品のあらすじもよく分からず観にいった人の感想です。

悪しからず!!!!


車のライトがついてエンジン音が鳴って引き戸を開ける徹くん登場。

無言の演技が続いく。その時の顔つきからビビッと固まったのを覚えてる。

チョコレートバーをかなりデカイ一口でもぐもぐしはじめて申し訳ないけどさっきまでシリアスな徹くん…ヒィィィって構えてただけにだご可愛くて……

でも徹くんの印象は、暗いの一言。心の傷が滲み出てた

カラフト伯父さんが登場してもなかなか口を開かず悪態な徹くん

ストーブがつかなくてストーブを優しく抱き占めて何か言ってた姿がかわいくて、あれはアドリブなんだと2回目見て知りました。笑

そしてやっと口を開いたと思ったら罵声を浴びせ続ける徹くん…!!!!!

その迫力といったらもう衝撃…!!!!!!(大喝采)

え?!ほんとに伊野尾さん?!いのおさーーーーん!!!!


話は進んでお金を借りにくる吾郎と再婚相手の元ストリッパーの仁美さんの登場。

ここから少しコメディーが入ってきて荷物リレー!!!ハァハァいいながら走り回ってる御三方が面白くて、仲良すぎかって思えるくらいに!

今思うと、徹くんはなんだかんだ吾郎が来たことに対して嬉しかったのかなと。もともと大好きだったわけだし、後に話す徹くんの思いも含めて、嬉しい好きだったからこそ憎んでる。若いし、自分の感情に正直だからこそ整理ができてないまま時間だけが経った感じ


そこから仁美さんとはすぐ打ち解け始めて。最初のつっけんどーな徹くんではなく、冷たいけどほっとけない温かみのある徹くんがいて仁美さんとのシーンはほんとに好きなシーンだなぁ。バナナの一気喰いかわいいね

大好物?のバナナをハメハメ波だしながらスイッチ押して出したり伊野尾さんが徹くんからチラホラ見えたりもして凄く緊張して観に言ってたんだけどほどよく肩の力が抜けた!

そして感激したのが仁美さんが語るストリッパー時代の話と赤いスイトピーアカペラ!!!!!!!!!!!!いやーほんとテンション上がった!!!!!!!!!!!!松永さんの演技とてーーも好き!!!!!

私的にストリッパー話に唖然とする徹くんがとても純粋で美しかった!!!!!!!!!!(そこかよ)

二人のシーンはすごくいい雰囲気で進んでいくんだけど吾郎が入ってきた瞬間また徹くんが閉ざしてしまって、その温度の変動が激しくてより吾郎への気持ちが分かりやすかった。


話はすすんで自己破産することに決めた吾郎なんだけど…


吾郎にお金を渡す徹くん。

結局そのお金は吾郎がお酒に使ってなくなってしまう。

そして徹くんの思いが爆発してしまう。


本当にカラフト伯父さんが大好きだったこと。


大好きだったからこそそばにいて欲しかった。

ここで震災の話が前面に出てくるんだけど凄く考えさせられた


当事者とそうでない人たちとの壁について出演者が語っていたけど、作品を通してお互いの気持ちの誤差?に全てじゃないけどちょっとでも気づけたというか、被災者には被災者にしかわからないことは事実だし、そうでない人だって心配をして助けてくれたことも事実で有難いことなんだけどやっぱり感情をもって言葉にして伝えることができるのが人間で、だからこその分かり合えるまで時間がかかったこと。

吾郎のように自分はできるかぎりのことはしたと、思っていても当事者である徹くんにはまったく届いてなくて心に憎しみを抱いてしまった


どんなに支援物資を送っても現地に行き渡っていないとか話を聞いたりはしたけど言い方を変えるとそうゆうことなのかなぁと。


その気持ちを理解した、理解しようとした吾郎が、

「遅くなりましたがカラフト伯父さん帰ってきました!」

って言葉が徹くんに届いてよかった。



でも、言葉にするのに時間はかかったけど徹くんの願いは最初の時点で叶っていたのかもしれないなぁ。

ほんたうのさいわひが気になるなぁ。

銀河鉄道を読んだこともなくて、上記の感想も私の解釈なのであれですが…ほんたうのさいわひは、舞台の最後3人で楽しそうしていることなのかと。わだかまりが消えて少しずつ進んでいく姿なのかなぁと思ったりしてます。


あと吾郎が夜中に踊り出すところが大好きでした!

そのあとシリアスな話になって毛布にくるまる徹くんに添い寝にいく吾郎もほほえましい場面だった

そういうほほえましい場面がいくつかあって時間が大切だったっていうことを感じさせてくれた。


最後の徹くんは本当にスッキリしていた印象です。

仁美さんにやっぱりとっても優しい徹くん。


2日目観たときに椅子に座るシーンで『座るよー、うん、座る』みたいなことを言ってたのが…もぅ……嘘だろ…言われたすぎるし今すぐ妊婦になりたい


捌けるシーンでは観に行った1日目はバックが右寄りすぎてやり直す徹くん(伊野尾さん)。

2日目バックがうまくできたと思ったらエンストして『だいじょーぶ!だいじょーぶ!』って笑ってる伊野尾さん。笑

徹くんどこいった

松永さんもすごく笑っていらっしゃった…!


ほ!ん!わ!か!


今回初めて舞台を観に行きました。そして初めての舞台観覧が、伊野尾さん出演で良かったと改めて。


またさらに伊野尾さんを応援していきたいって、思わせてくれる公演でした。

吸収力がすごいし伸びしろに期待でいっぱいだし色んな役を演じて欲しいなって思いました。


パンフもだけど、伊野尾さんは尊敬できる考えを持っていて憧れる。自分とは正反対でキラキラしてる。

舞台が終わった頃には分厚い人間になれてますようにって書いてあったけど、分厚すぎるからと声を大にしていいたい。。ファンになって知れば知るほど伊野尾さんは芯がある人で周りを実はよくみていて苦しいことも含めて人生を精一杯楽しんでる本当に素敵な人です。最高


ある意味千秋楽が凄いことになりそうで期待と恐怖感????よくわからない感じでぐちゃぐちゃしています…千秋楽は行けないんだけどレポ漁りが楽しみで仕方ないです。

パンフ読んでもう一回観たいと思って足掻いています。


残りの公演も怪我なく無事に千秋楽を迎えられる事を願っています!